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無料の数学ロールプレイングゲーム<Prodigy>を始めよう!

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Prodigyは数学を勉強できる無料のオンラインゲームです。


カナダやアメリカではとても有名。いくつもの学校で実際の授業やカリキュラムに組み込まれています。

そもそもは、2011年にカナダのウォータールー大学の学生や、その友人たちによって開発されました。子供たちが遊びながら数学に興味を持ち、さらには実力UPも出来るように、と。

 

現在のところ、サイトは英語表記のみですが、Cromeでアクセスし、ページまるごと日本語に翻訳してしまえば簡単に登録し、始めることが出来ます。
もちろん英語のままでもOK。

これは、このコロ休み中に新しいオンラインゲームにトライし、みるみるうちに数学好きになってしまえるTip♪

 

How to do

  1. Chromeprodigy のゲーム画面を開く

    https://sso.prodigygame.https://sso.prodigygame.com/game/start?rid=5125448b-278f-436d-b28b-8d784e815521/

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    この画面でsign upをクリックすると↓になります


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    子供側のsign up=アカウントを作成し、登録をする

    googleアカウントでも登録可能

  2. 親もアカウントを作成する
    https://sso.prodigygame.com/signup

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    こちらはゲーム用ではなく、子供のgradeを決めたり、ゲームの進捗状況を確認するための管理用アカウントになります
    ユーザータイプはParentを選んで作れば良いでしょう
    (細かい進捗状況を知るにはTeacherなのですが、初回はParentで問題ありません)

  3. 子供は自分のキャラクターを作り、まずは無料会員でゲームを始める

  4. 専用のフリーノートを作る
    特に小学生は筆算で乗り切ることが多いことから、書ける紙を手元に置くことは必須

  5. 親は管理画面から子供を登録し(左のAdd account)、grade(問題の難しさ・レベル)、ゴール(プレゼントをもらえる正解数)などを決める

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    ちなみに、この上記画面からも子供用アカウントは作成できます


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    こちらは管理画面
    ここから設定を変えられます

  6. 子供がゲームに興味を持ち、問題を多く解いているなら、メンバーシップ加入を考えるf:id:funcreator:20200505080807p:plain*しばらくゲームを進めるとpremium member=有料会員にならない?という誘惑画面がバトルの後に表示されてきます
    メンバーシップ特典はバトルによるスターが多く手に入り、レベルアップが早い、特定のアイテムをゲット、などです(
    1人の子供ごとに 59.88$/年)

  7. Prodigyからのメールで進捗状況を把握し、定期的にgradeやゴールの調整をする

  8. 子供は楽しんでゲームを続けるだけで数学力とついでに英語力もUP! 

 

Pros & Cons (プラスとマイナス)

Pros

なんといっても無料!!

 MAPを見るとわかるように、prodigyの世界は広大かつ壮大です。
それぞれの場所にクリアすべきミッションが用意されています。
さらには、一般のRPGのようにHP、MPにあたるものがあり、各種アイテムや攻撃・防御ごとに使い分けるエレメントなど細部まで作り込まれています。
Prodigy WIkiというサイトが存在するくらい!

これらが全て無料なのです。
ゲーム途中に部分的に課金しなければならないこともなく、本当に無料でゲーム=数学を学べます。
英語版しかないため日本ではまだまだ浸透していませんが、もし、有志の方々でprodigy japanみたいなのを設立して日本語に翻訳し、全国の小学校に導入したら、オンライン化の波に乗りものすごいブームになるのではないか、と考えています。

あまりにもよく出来たゲームなので、これを開発したチームや支えてくれている人々に感謝の気持ちを込めて、自ら有料のpremium menbershipに入ろうか、と考えてしまうくらい。

無料で使わせてもらうのが、申し訳なくなるゲーム。
そんなのに出会ったことありますか?

難しさのレベルは子供ごとに合わせられる

あらゆる方向からの問題が提出されるだけではなく、その問題レベルも自由に設定出来ます。

年齢や学年に関係なく、数学が苦手な子はレベルを落として繰り返し取り組んだり、逆に得意な子はどんどん先へ進むことが出来ます。

バトル形式で問題が出るので、モチベーションを維持しやすい

 普通の問題集だと、それが書籍でもオンラインのネット配信のものであっても、ある程度進んだら途中で飽きてきます。

prodigyだと、RPGとしてまず物語が作り込まれているため飽きることはないでしょう。
単調な問題が続く場面はありません。全ての問題は敵とのバトルとして現れるため、問題に正解しなければ物語を進めることが出来ない。
よって、正解しようとするモチベーションが常に高いまま維持されます。

 キャラクターとペットのカスタマイズが面白い

通常のRPG同様、衣装、各種装備、一緒に旅するペット、それぞれを自分で自由にカスタマイズすることが可能です。

物語が進むにつれ、手にするアイテムは増えます。
それらアイテムの効果をよく調べ、この場面では何を身につけるべきか、また、見た目もカッコ良く!と考えだすと際限なくワクワクします。

図やグラフが見やすく、問題を解く際、数字ブロックなどのドラッグ操作が簡単

バトルで出される問題は下のようなものです。

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これはgrade5の問題。
分数を違う形で表現します。4と5/6を29/6で表せば正解です。
数字を入れる空欄と、リストからたす・かけるの記号を選ぶ空欄があり、それらを考える際に右横のお絵かきペンや、右最上部にあるブロックをクリックすると現れる分数グラフを用いることが出来ます。下のような感じです。

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ちなみに空欄の右上にある電球マークはヒントです。クリックすると以下のように解説が現れます。

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日本の英語の授業では、まあお目にかからないdenominator 分母なんていう単語も見受けられます。海外の子供が日常どのように習っているかを知ることが出来、非常に興味深いです。

キャラクターの英語のセリフを聞くことで、子供に英語耳が作られる

物語に出てくるキャラクターはもちろん英語で話します。
そしてそのスピードはネイティブの速さです。
正直、全部聞き取るのは難しい場面もあります。
しかし、そこは子供向けゲーム。みんながわかるように漫画の吹き出し形式で字幕が出ます。

この字幕と英語の音に晒され続けると、子供の柔軟な耳はあっという間に、だいたいこんなこと言ってるな、と理解しだすのです。
これは本当にすごいです。
学校の授業で親しむ程度の外国語をあっさり飛び越えて、ほぼ口語表現だらけの早口英語を理解し出した時は驚きました。私が字幕を読んでいる間に理解して先に進んでいっちゃいましたから。

「Hey!Dude!」とか習ってないし。
でもシュチュエーションと話しかけられてる内容からfriendっぽいやつ?と理解している。

本物の英語に慣れるには、これは持ってこいのゲームだと思いました。
ゲームの内容や進む方法が知りたいから、集中して聞くんです、子供が。
重ねて言いますが、日本の子供が英語と数学と両方勉強出来るすごいゲームだわ。

  Cons

英語・・・で数学の文章問題はなかなか難しい

普段、英語で習う単語以外の数学特有の単語が出てきます。
例えば、周囲=perimeter
分母=denominatorなどなど。
問題にはヒントを見るボタンがありますが、ヒントの英語が難しくてうまく訳せない時がたまーにあり・・・ます。
ただ、数学自体の解き方は日本と大きく異なることはないので、ある程度推測することは可能。
一つの問題を解いた後、再度同じような問題に出会って、改めて理解し直したりしてます。

カナダと日本のgradeが微妙に異なる

8割は同じカリキュラムだと思います。
しかし、4年生をgrade4で設定すると、簡単な問題ばかりで手応えがないような・・・?
私が感じたのは、一つ上のgrade設定がちょうど良いくらいかな、と。
小学4年生ならgrade5。

では、grade5にしたから、ぴったり!なのか?。
これまた、習っていない小数点の掛け算が急に入ってきたりして「たすけてー、おとえもーん!」などとお父さんが呼びつけられることが多くなったりもします。

様子をみてこまめにgradeを変更するしかないようです。

オンラインで友達を作るにも日本でしている人が少ない

海外では授業に取り入れられていることから、クラスごとに登録して、オンラインで友達と一緒に戦うことが可能です。

個人で始めた場合は、オンラインでprodigyの世界に入り友達を探します。
そして、彼らのキャラクター=アバターをクリックし、友達申請を行い、その後、相手にリクエストを受け付けてもらえた場合のみFriendsとなる、この方法をとるしかありません。

日本から友達を作るのに問題となるのは、 まず時差。
日本とカナダ、アメリカ間に大きな時差があるため、日中の時間はすれ違いになってしまうのです。対象が8年生まで=13〜14歳までの子供向けゲームなので、深夜にゲームしてる子はほとんどいません。
じゃあ、日本時間に合わせて日本人の友達を作れば・・・と思っても、prodigyをしている子が周りにほとんどいないのです。
よってあまり出会いがありません。

次に問題なのが、英会話。
英語ネイティブではない子を探そうにも、キャラクターの名前がalexとか欧米の主要な名前からしか選べないのでどの人が何者かわからない・・・。
日本人同志でも初対面は緊張します。それが、いきなり海外のお友達とオンラインで会話というのは、さらにドッキドキです。

ですので、例えば、日本の英会話教室などでクラスごとに導入してもらえれば、安心してオンラインで友達と会えるのでは、と思います。

プレミアムメンバーシップへの招待画面が毎回出る

バトルの後、ご褒美のゴールドやアイテムをもらう時に、メンバーシップに入ればもっと貰えるんだよ!という誘惑画面が出ます。
これが毎回出るため、しばらく無料でやらせておこうとしても、子供たちが「おかーさーん、問題いっぱいやって早くレベルアップしたいからー」とか理由をつけて有料会員をねだってきます。
この誘惑画面が出ないようにする設定は無いようです。
ゲームが優秀なのでサポートする気持ちで有料会員になりましたが、一部はこの誘惑画面がうっとうしかったというのも理由の一つ。
メンバーシップに入ってからは誘惑場面は出なくなりました。

メンバーシップは1年ごとに自動更新(自動更新された後にメールが来ます)。
毎回、自分で確認して支払いしたい人は、有料会員登録後にキャンセルしましょう。
キャンセルしても一旦支払いをした後は、その日から1年間プレミアムメンバーシップの恩恵を受けることが出来ます。
そして、1年の期限が切れる前にprodigy側から「期限切れるけどどうする?」とのお伺いメールが来ることでしょう。
その時点で子供の進捗状況や興味の程度を見て、再び支払うか無料会員になるかを決めれば良いかと思います。

 

 What happened?

とあるカナダに移住された方のブログを拝見した時に、このprodigyについて記載されておられ、そこで初めてその存在を知りました。


日本から登録して、問題なく出来るのかしら?とドキドキでしたが、アカウント作成も各種設定も何も問題なく行えました。

早速ゲームを開始。
ものの数時間でその面白さに親子共々ハマりました。

それまで、我が家におけるゲームとは、お父さんとラズパイでスクラッチ2を使い自分で作る、またはLEGOのサイトにある無料のミニゲームを少し楽しむ程度で、このような本格的なRPGを子供にはさせていませんでした。

任天堂の有名なゲーム機もなにもない。
この様な状況で始めたことが功を奏したのか、バトルの数学問題に嫌がることもなく、こういうもんなんだと受け止め、今日まで旅を続けています。
ゲームの中でハロウィーンイースターという季節ごとのイベントが開催されると、面白いからTVよりprodigyする、という感じです。

親にとっては、問題集を与えてこのページをしなさい、答え合わせは?など口うるさく言わなくて良いのも助かります。
どこまで進んで、何を間違えやすいのかは定期的に送信されるメールを見れば良いし、1週間あたりどれくらいゲームをしたのかも明示されます。

だからこそ、海外の先生方に人気のある教材なんでしょうね。
各生徒の状況がグラフ化され、一目瞭然なのは忙しい先生方にとって大助かりなはず。

 

現状、コロナの臨時休校が続く中、子供たちの学習をオンラインで進めようという動きも出てきました。
しかし、受け身ではなかなかスタートが切れません。
国や教育委員会、学校が動き出す前に出来ることはないのか、そう思った時に、我々親子が日々楽しんで学習している、このprodigyは皆に知られているのかしら・・・?
そんな風に疑問に思ったのです。

英語と数学の両方が一度に学べるんだよ!英語はネイティブ英語のリスニングが出来て、問題からは欧米で日常使う英単語や言い回しを知ることが出来るんだよ!
日本全国の人に向けて、大声でお知らせしたい。

そんな思いでこのブログを書いています。

Conclusion

Prodigy、早く日本のみんなにも広まって、たくさんのお友達とオンラインで会えますように。