iOS 10 写真アプリ<メモリー>は人生をドラマチックにする
ドラマチックは、実は作れます。
いつも側にいるあの人も、あの光景も、すべての見慣れた景色が生まれ変わる。
How to do
- iPhoneにある写真アプリを開き、For Youを選択しメモリーの各項目を表示
- 項目選択、再生後に画面をタッチし、表示されている写真の下にあるムードの種類を確認
- 好きなムードを選ぶ
- さらに細かく指定したい場合は右上の編集をタッチし、
ミュージック→ムード→曲選択をする
Pros & Cons(プラスとマイナス)
Pros
普通の写真を特別なものとして鑑賞することが出来る
写真に思いがけないBGMが付くことで、何気ない一枚が劇的な瞬間のように感じられます。
猛暑の中、木陰で涼みつつファンタを飲んでいるだけの写真が、センチメンタルなムードの音楽を背景に特別な夏の一枚に見えてくるのです。
プーケットでファンタ飲んだわー、やたらオレンジ色で炭酸抜けてたなー、という旅行中の割とどうでも良い一瞬が、
「甘酸っぱい夏の日々は、温んだファンタから炭酸が抜けるように、儚く、僕の目の前を陽炎のごとく通り過ぎた」くらいになります。
しみしみ染み入るファンタ。
旅行の思い出をいろいろな視点から振り返ることが出来る
様々なムードの音楽がもたらす効果により、見慣れた写真であっても新しく感じます。
この写真やムービーにこれ?という意外性のある曲の選択をすると、既視感がかなり無くなります。
また、アプリが自動で写真選択や並び変えをすることで、自分だけでは気がつきにくい一面が見えてくるでしょう。
決まりきった定番からの脱却が、ほんの数回の画面タッチだけで叶うのです。
写真を撮ることへのプレッシャーが軽減する
イマイチな瞬間の写真や、消去した方が良いかなと思える写真でさえ、音楽の力のより素敵なムービーに仕立て上げられます。
これは、どの写真にも価値を見出すということ。
上手に撮らなければ、と気負う必要がないということ。
自分が残したいものを自由にのびのびと写真に収めましょう。
そうすれば、あとはこのアプリが見事に選んでくれます。
大丈夫、自分1人だけ目を瞑っている集合写真だって、BGMにエクストリームを選べば奇跡の瞬間に早変わり。
もしくは、撮影者は何らかの意図を持ってこの一瞬を切り取ったのではないか、という必然性すら感じることが出来るのです。
他の人と気持ちを共有出来る
写真をただ眺めるだけより、素敵な音楽が付いているムービーの方がお互いの気持ちを共有しやすいと思いませんか。
写真を言葉で説明する場合、当時の状況を解説しがちですが、音楽はその時の気持ちを雰囲気で表してくれると思うのです。
美味しかった、楽しかった、嬉しそうだな、という感情が画面から滲み出てくる。
まさに言葉を超えた音楽の力だと思います。
Cons
やり過ぎるとくどい
BGMを狙い過ぎると、ドラマチックを超えてあからさまな偽造を感じてしまいます。
音楽選択の際は、意外性のあるものが一番面白いのですが、そっと寄り添う優しい音楽も上手くムービーにハマるのではないかと思います。
ツッコまれやすい
アプリに自動で選ばれる写真であるため「この並び、なんでやねん!」と思うことが時々あります。
ただし、ムービーは自分で編集出来ますので、たっぷりツッコんだ後、お好きに並び替えて下さい。
子どもたちなら大喜びで「なんでやねん!」と楽しみます。
年齢と人によっては、Conではないですね。
What happened?
世界的なコロナウイルスの大流行により、しばらく旅行に行けなくなりました。
本当に残念です。
仕方がないので、我々家族は以前の旅の写真を何度も眺めています。
その中でもiPhoneの写真アプリが自動で作成してくれるメモリーは、かなりの数を見返しました。
普段は見ない〈名前は…〉というタイトルでまとめられている1人の人物を中心に作られたムービーも。
知っている人物が編集されているムービーに「お父さんに決まってるやん」などと言いつつ見ていたところ、<BGMが変更できる!>と気がついたのです。
そして、何の気なしにBGMにエピックを選んだところ・・・。
スリリングかつ壮大な楽曲とともに見知ったお父さんの映像が流れます。
え、なんか、すごく、特別っぽい…。
海外旅行の写真が続くと、まるでお父さんがなんらかの使命を帯びてその地にいるように見えてきます。
うちのお父さんってもしかすると・・・?
そんな気持ちがふつふつと湧き上がり、ふざけたポーズで子どもと一緒に映っているものですら任務遂行中に撮られた世を忍ぶ姿に感じられます。
音楽一つで急にドラマチックになっていく48歳の会社員。
見終わった頃には、
「お父さんに決まってるやん」から「お父さん…なのかな…」
に変わっていました。
こうしてアプリと音楽の力を知った我が家はこのコロ休み中、ちょこちょこと写真を見返しては編集をしていました。
例えば、この写真が入ったムービー。
内側にビニールの蓋ぐらいあるだろうと信じて思い切り開けたら、いきなりバニラアイスが現れ、慌てて破れた方からすくって食べた時のものです。
相当ショックでしたが、ハッピーやアップリフティングムードの曲を合わせたら、
「えへっ、やっちゃった♪」くらいの思い出に変えることが可能。
アイスが溶け出し、紙の箱からねばねば滲み出てきて周囲の冷凍食材に被害をもたらしても、
「えへっ、こぼれてるねっ!」くらいにはなるのです。
こちらはウニの殻とひよこちゃんです。
この写真にクラブムードを合わせると、頭のウニをぐるぐる回してゲストDJよりフロアを沸かせているひよこちゃんになります。
ウニの殻が止まっているように見える?
違います、このウニは超高速で回転しているのですよ。
こちらは毎日使っている子どものお茶碗ですが、センチメンタルを合わせると、あの頃の・・・というきゅんとした気持ちになります。
あの頃どころか、さっき玉子かけごはんを食べたところでも、なんだかきゅん、なのです。
毎日3食使っていても、きゅん。
ただでさえ大好きなお茶碗がより大切になってしまう。
*ウメテツに対する熱い思いは以下でもご確認下さい
こんな風に何でも自由に作成出来てしまうため、うちの子どももあれやこれやと編集し、自粛中も鬱屈することなく、笑顔で過ごしておりました。
まだまだ山のように写真があるため、旅行が再開されるまでもうしばらく楽しめそうです。
Conclusion
昨今のスマホは、小さなコンピューターと呼ぶに相応しい機能がいくつも付いています。
しかし、それら機能に気づかないまま過ごしている人は、意外に多いのではないでしょうか。
今回のTipをきっかけに、普段触らない部分に隠された楽しさを探求してみてはいかがでしょうか。
まずは早速、写真アプリを開いてみましょう!
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