交差点には信号を超越した車がやってくる
これは安心してドライブと音楽を楽しむためのTip
How to do
- 好きな音楽を好きな方法で車の中で流す
- 音量は外の音が聞こえるように設定
Pros & Cons（プラスとマイナス）
Pros
・音を大きくし過ぎず、一定音量にすることで救急車、警察のパトカー、消防車など緊急車両が接近してくることをいち早く察知し、適切な運転をすることが出来ます。
・友達や大切な人を車に乗せた時に、音楽を適切な音量で流す、当たり障りのない良い人だと思ってもらえます。
Cons
・メタルやパンクなどの大音量で聴くことにより心に響く音楽は、控えめにしか楽しめない
What happened?
きっとこのお題にはみなさんはいろいろな曲をどのようなシュチュエーションで聞きドライブをどうやって楽しむのかについて、素敵なブログを記していらっしゃると思います。
でもドライブと音楽のお題。
私の体験もそのお題に関わる一つかと思います。
過去に救急車に乗ったことがあります。急に重篤な症状に陥った患者さまを大学病院まで搬送するためカルテや様々な機械とともに救急外来から乗り込みました。
夜中の2時ごろでした。距離は5kmもなかったのですが、繁華街を含む街中を通り抜ける行程において、交差点で急ブレーキがかかりました。
当然、中にいるストレッチャーに乗せられた患者さまと私もがくっと揺れました。隣にいた救急隊員さんととっさにストレッチャーごと抑えて、これ以上振動を与えない様に努めました。
その後、少し、何かを避けたような動きを感じて、再び救急車は走りだし、無事に大学病院に到着することが出来ました。
申し送りも終わり病院まで帰ろうとした時に、初めて救急車の助手先に乗せて頂いたのです。
本来、救急車は次の出動要請のため所属の消防署に戻り待機するのですが、方向が一緒であり、また、要請もなかったため（ただし途中で要請があればその時点で私は降り、タクシーで帰ることになるのです）お言葉に甘えて乗せてもらいました。
そこで聞いたのは、行きの急ブレーキの原因は交差点内に一台の車が突っ込んできたことだったと。
その車は大音量で音楽を聴いていたため、サイレンや交差点に進入しますという警告の呼びかけに気がつかず、結果、救急車を見るまでスピードを落とすことなく本当に直前でようやく気がつき、ブレーキを踏むことになったようだったとのことでした。
私はその時、助手席から夜の暗闇の中にうっすらと浮かぶ目前の道路を見ている状況でした。救急車の座席はそれなりに高いです。セダンやワゴンの様にノーズがあるわけではないので、すぐ目の前が道路です。何かにぶつかれば直接自分の身に及ぶ怖さがあります。
このような環境で、ある程度のスピードを出して運転し、信号が赤でも交差点に進入し前に進むことは本当に勇気と覚悟が必要。背筋が寒くなる感覚がありました
普段、対向車線や赤信号で交差点に進入する救急車や消防車、パトカーを目にすることはありましたが、ここからの景色を見た今、それら全てが覚悟をもった人々の任務に対する正しい姿勢のもと行われていたことを知りました。
若かった私は、目から鱗どころか知らずに過ごしてきた自分の知見の狭さに愕然としたのを覚えています。
さて、救急車で送って頂いた私は、途中で降ろされることなく勤めていた会社まで辿り着けました。真っ暗な夜の街に降ろされたらどうやってタクシーを拾おうか・・・と心配していましたが、なんとかなりました。当時はスマホではなくガラケーで、しかも自分の携帯だと思って持っていたのが実は会社内でしか使えないPHSでした。さらには作業着。夜の闇の中、怪しさ満点です。
危なかった・・・。
救急隊員さんにお礼を述べ、去り行く救急車に手を振ったところ、片手に抱えていた資料が突風に煽られ、真っ暗な街道に飛び散りました。
救急車に乗れて思っていたより興奮していたようです。手を振りながら、ちょっとだけジャンプしてしまったから。慌てて拾い集めながら、おうちに帰ったら家族にこれらのことを伝えようと思いました。
＜緊急車両をいち早く察知出来るように音楽は控えめに＞
＜緊急車両には必ず道を譲ること＞
＜緊急車両は覚悟を持って運転していらっしゃるのだよ、ということ＞
＜救急車の助手席は座席が高くて眺めが良いよ、ということ＞
Conclusion
ドライブと音楽、とっても素敵な組み合わせです。
ただし、楽しむには節度をもって、大切な仕事を邪魔することの無いようにしましょう。
